- 自分が作ったゲームを世界中の人にプレイしてもらいたい
- 自分で翻訳版を制作する方法を知りたい
- お金をかけずにローカライズしたい
こんなお悩みを解決します。
ご自分で制作した同人ゲームを、世界中の人にプレイしてもらいたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
制作したゲームが、パブリッシャーの方からお声がかかればよいですが、そう簡単なことではありません。
本記事では、パブリッシャーの方からお声がかかるほど売り上げのないゲームについて、自力かつ比較的安価で英語版をリリースする方法をご紹介していきたいと思います。
■この記事の執筆者(管理人)
- 実績1:学生時代から10年以上ゲーム開発に取り組む
- 実績2:フリーゲームの累計DL数30万以上
- 実績3:同人ゲームの累計販売本数1万本以上
学生時代からゲーム開発に取り組み「Majestic Saga」や「月下草」などのゲーム開発で累計DL数30万以上突破。作品はプログラミングコンテスト最優秀賞受賞歴があります。現在は別の本業を持ちつつ、同人ゲーム開発やインディーゲーム開発に取り組んでいます。
同人ゲームの英語版をリリースするまでの流れ
さて、自力で同人ゲームの英語版をリリースする方法ですが、これはシンプルで、以下のような流れで進めます。
- テキストの翻訳版を用意する
- 制作したゲームのテキストをすべて英語に置き換える
- リリースする
ちなみに、管理人はセブンスワールドというゲームで、英語版を制作し、リリースしています。
本記事では、そのときの経験をお伝えしていきたいと思います。
テキストの翻訳版を用意する
テキストの翻訳版を用意する方法ですが、英語力のある方は自力で用意することを検討してもよいかもしれません。
一方、そうでない方は翻訳を依頼することになりますが、プロに翻訳を依頼しようとすると、日本語→英語で文字単価4円~10円以上の費用がかかります。なお、DLsiteには作品まるごと翻訳サービスというサービスがありますが、このサービスだと日本語→英語の文字単価は8円です。
同人ゲームの規模であっても、翻訳費用が数十万円になってしまう可能性があるでしょう。
そこでおすすめなのが、ランサーズやクラウドワークスなどのスキルシェアリングサービスを使って、翻訳してくれる人を探すことです。
ランサーズやクラウドワークスには、プロの方もいますが、翻訳家を目指して勉強中という方もいて、そうした方であれば比較的安価で仕事を引き受けてくれます。
ちなみに、管理人は文字単価1円程度で仕事を引き受けてもらいました。
なお、やはり質については我慢しなければならないようです。
正直なところ、英語力ゼロの管理人では、翻訳データの質を判断できなかったのですが、リリース後にネイティブのプレーヤーの方から「翻訳文がよくない」といったご指摘を受けることがありました。
勉強中でもクオリティ高い人もいらっしゃるでしょうから、依頼人の方である程度見分けられるという方の方が向いているのかもしれません。
制作したゲームのテキストをすべて英語に置き換える
翻訳文が届いたら、ゲーム内のテキストを翻訳文に置き換えていきます。これは結構大変です。ちなみに、私はここの部分も依頼して置き換えてもらいました(もともと、ゲームの組み込みを依頼していた方にそのまま翻訳版への置き換えを有償でお願いしました)。
なお、この方が優秀な方で、ある程度英語文の誤りなども補正してくれました。
ちなみに、村人の会話文やアイテムデータなどはDeeplを使っています。
リリースする
英語版が完成したら、いよいよリリースです。DLsiteに英語版をリリースすると、日本語版と紐づけてくれます。
リリースの具体的な方法は日本語版と同じ。
現在はDLsiteのみですが、Steamの方にもリリースしたいなと思っています。こちら、無事リリースできたらまたリリースの仕方など共有していけたらと思います。
英語版をリリースした結果は?
実際のところ、自力で英語版をリリースした結果はどうなっているのでしょうか。
収支はぎりぎり黒字
現状、英語版はそこそこ売れています。日本語版の5分の1~6分の1程度の売上本数ですね。
正直、予想よりたくさん売れています。
収支はぎりぎり黒字といったところですが、今後Steamでリリースできて、売り上げが伸びれば大きく黒字にできる可能性もあります。
手間はめちゃくちゃかかる
ただ、手間はめちゃくちゃかかると思います。その手間をかけてまで取り組む必要があるのか…。
もっと売り上げのあるゲームであれば、英語版の売り上げも大きく上がる可能性は高いかと思いますが、そうなればパブリッシャーの方から自然と声がかかるでしょう。
とはいえ、管理人としては、「翻訳してくれてありがとう」といった外国人プレイヤーの方からの声を聞けたりして、取り組んでよかったなと思っています。
今後、日本の市場が縮んでいくことが予想される中、外国の人に物を売る経験を積めるのもよいところかなと思いますし。
以上、よかったら参考にしてもらえたら幸いです。