- 同人ゲーム制作に興味がある
- 同人ゲームで売上を上げる方法を知りたい
- 同人ゲーム制作のコツを知りたい
こんなお悩みを解決します。
同人ゲームを作りたいと思っているけど、どうやって作っていけばいいか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、そうした方に向けて同人ゲームの作り方をご紹介。
なお、管理人はこれまで同人ゲームを9作品リリースしており、また、遠い昔になりますが、フリーソフトを5作品リリースしています。
そうした経験から、何かお役に立つことをお伝えできたら…と思っております。
■この記事の執筆者(管理人)
- 実績1:学生時代から10年以上ゲーム開発に取り組む
- 実績2:フリーゲームの累計DL数30万以上
- 実績3:同人ゲームの累計販売本数1.5万本以上
学生時代からゲーム開発に取り組み「Majestic Saga」や「月下草」などのゲーム開発で累計DL数30万以上突破。作品はプログラミングコンテスト最優秀賞受賞歴があります。現在は別の本業を持ちつつ、同人ゲーム開発やインディーゲーム開発に取り組んでいます。
初心者でも同人ゲームを作れる?
そもそも、初心者でも同人ゲームを作ることはできるのでしょうか?
この点、特に最近はRPGツクールを筆頭に簡単にゲームを制作できるツールがたくさんあり、初心者でも問題なく同人ゲームを作ることはできるといえるでしょう。
実際、同人ゲームクリエイターの方でもこれまで全くゲーム制作に携わったことのないといった方は多いはずです。
ただ、界隈では「エターなる」といわれるように、最初から壮大なゲームをつくろうと思ったり、たくさんのチームメンバーを集めてつくろうと思ったりすると、いつの間にか自然消滅してしまうといったことはよく起こることのようです。
個人的には、まずは簡単なゲームを自分で作ってみて、フリーゲームでもいいからリリースしてみることをおすすめします。
- 初心者でも同人ゲームは問題なくつくれる
- まずは一人でゲーム制作を始めてみるのがおすすめ
- 最初の作品はフリーゲームでの公開がおすすめ
無料で同人ゲームを作れる?
同人ゲームを作るのにどんなツールを使うのかにもよりますが、無料でゲームを作ることは可能です。
例えば、WOLFエディターなどは多くの同人ゲームクリエイターの方が利用されており、実際に多数のヒット作が生み出されています。
また、プログラミングの知識が必要になりますが、コンシューマなどにも利用されているUnityやUE4も基本は無料です。
個人的に、その扱いやすさや素材の充実度から、初心者の方におすすめなのは、RPGツクールですが、最初にツールを購入しなければなりません。
どうしても無料で始めたいのか、ツール代は負担してもいいから、ハードルを下げてゲーム制作を始めたいのかといった視点で検討するとよいでしょう。
- 同人ゲームを無料でつくることは可能
- おすすめは扱いやすさや素材の充実度といった観点からRPGツクールだがツールの購入費用がかかる
- 管理人としては、最初から多少の出費は我慢してRPGツクール等で制作するのがおすすめ
売れるゲームを作るには?
折角ゲームを作るのであれば、少しでも売れるゲームにしたいですよね。
どんなゲームを作れば売上が上がるかについては、明確な答えがないと思いますが、やはり、DLsiteなどで実際に売れているゲームを分析していくのが大切かと思います。
分析というと堅苦しい感じがしますが、単に遊ぶだけでもよいでしょう。
管理人は、定期的にDLチャンネルで売れているサークルさんのまとめリストを作っていて、そこから得た共通点のようなものを、以下の記事でまとめています。
同人ゲームを作る流れ
ここでは、同人ゲームを作る流れについてみていきたいと思います。
- 同人ゲームの内容を決める
- 同人ゲーム制作で使うツールを決める
- とにかく作り始める
- 完成したらリリースする
実際にはさまざまな考え方があるのでしょうが、ここでは特にゲーム制作初心者の方に向けた、基本的な内容をお伝えしていきます。
なお、同人ゲームを作る流れについては以下で詳しく解説しています。
同人ゲームの内容を決める
まずは作りたい同人ゲームの内容を決めましょう。
RPGにするのか、アドベンチャーにするのか、シミュレーションにするのかなど、ジャンルによってどんなツールを使えばよいかが変わります。
また、作りたい内容によって、どのくらいの期間が必要なのか、自分以外にメンバーを集める必要があるのかといったことが決まっていくはずです。
なお、企画書はあるとよいですが、自分一人でつくる場合はなくてもよいでしょう。
一方、メンバーを募集する場合は、企画書があった方が自分の考えを伝えるのに役立ちます。
その際、企画書の形式などは特にこだわりなく、適当にテキストファイルやエクセルファイルなど好きなものを使って構いません。
同人ゲーム制作で使うツールを決める
作りたい内容が決まったら、制作で使うツールを決めましょう。これが決まらないと、先に進めることができません。
RPGを作るならツクールシリーズやウディタ、SRPGを作るならSRPGstudioなど。プログラミングの知識があったり、勉強していく意欲がある方は、UnityやUE4を選ぶのもよいでしょう。
ゲーム制作ツールについては以下記事で解説しています。
とにかく作り始める
作りたい同人ゲームの内容が決まったら、とにかく作り始めてみるのがおすすめです。
この辺りは考え方次第だともいえますが、初心者の方は企画書など、ゲーム制作の準備に時間をかけるより、とにかく手を動かしましょう。
やっていくうちに、必要なものが分かっていくでしょうし、場合によっては軌道修正しなければならないこともあるはずです。
また、メンバーを募集するにあたっても、何か動くものがあるほうが説得力を持たせやすいです。
メンバーの募集を検討する
ある程度制作が進んだら、一緒に同人ゲームを作る人を探してみるのもおすすめです。
なお、ここは順序が大切で、管理人個人の意見ではありますが、ゲームを作り始める前にメンバーを募集することはおすすめしません。
ある程度制作が進んだ後に、募集を検討するのがおすすめ。
完成したらリリースする
ゲームが完成したらテストプレイを重ねて不具合をつぶしていき、一通り問題なく動作することが確認できたら、リリースに向けて手続きを進めていきます。
同人ゲームリリース後、売上アップのためにできること
同人ゲームは、DLsiteやFANZAなどプラットフォームがしっかりしているおかげで、ユーザーの需要にばっちりはまれば勝手に売上が大きく上がることもあります。
しかし、全ての作品がそうではありません。というか、そんな作品はごくわずか。
折角作ったゲームなので、少しでも売上アップできるよう、さまざまな施策を実施していきましょう。
ここでご紹介するのは以下の通りです。
- SNSで作品をPRする
- 英語版や中国語版ローカライズを検討する
- 追加アップデートを実施する
- 販路を拡大する
SNSで作品をPRする
まず、サークルのTwitterなどで作品をPRしましょう。
その他、レビューを頼んだり、他作品とのコラボを計画したり、できることは何でもやってみるのがおすすめ。
英語版や中国語版ローカライズを検討する
翻訳の手間はかかりますが、英語版や中国語版にローカライズすることで、作品の売上を伸ばすことにつなげられます。
パブリッシャーさんからお声がかかった場合、具体的な報酬など打ち合わせしたうえで検討していくとよいでしょう。
そうでない場合、自分で翻訳を検討するのも一つの方法です。
追加アップデートを実施する
作品によっては、追加アップデートを検討するのもよいでしょう。
イベントスチルやシナリオを追加で制作していく必要があるため、手間や、外注している場合には費用もかかります。
それら手間や費用をかけてもいいかどうか、事前に検討することが大切です。
ちなみに、管理人はリリースしたゲームは、基本、追加アップデートを検討するようにしています。
例えば、ヒーローズパーティRなどは、リリース後1カ月の売上は600本程度でしたが、1年程かけて追加アップデートを実施することで、1年後には2,000本程度まで売上を伸ばしました。
販路を拡大する
同人ゲームのリリース先といえばDLsiteが一番に来るでしょう。
それ以外にも、FANZAを始め、同人ゲームをリリースする先はいくつか候補があります。これら、複数の媒体で作品を公開しておけば、それだけ売上がアップする可能性が高まります。
とはいえ、アップデートする際にすべての媒体で手続きする必要があるなど、デメリットもある点には注意が必要です。
それを踏まえたうえで、販路拡大を検討していきましょう。
同人ゲームで利益が出たら確定申告する必要がある
気の早い話ではありますが、同人ゲームをリリースして利益が出た場合、その利益額に応じて確定申告して税金を納める必要があります。
最終的に手元に残るお金は、次の作品の原資になることを考えると、あらかじめ税金について理解しておくことは重要だといえるでしょう。
初心者の方が同人ゲームを作る際のポイント
ここでは、管理人がゲーム作りに取り組む中で感じた、同人ゲームを制作する際のポイントについてお伝えしていきます。
- 早い段階で一通りクリアできるものをつくる
- 細部までこだわりすぎない
- 大人数でのゲーム制作は難易度が高くなる
早い段階で一通りクリアできるものをつくる
ゲーム制作はときには年単位で時間がかかるもの。
ゲーム制作に取り組んでいると、ふと「いつまで続くんだろう…」と不安に感じてしまうことも多いものです。
この点、管理人的におすすめなのは早い段階でクリアできるものをつくってしまうことです。
例えば、本業が急に忙しくなって数週間ゲーム制作から離れなければならないといった事態に陥ることもあるでしょう。
そうしたケースでは、一旦最後まで遊べるものを作っておくと、場合によっては、当初の予定よりいくつか省いたものをリリースするといった選択も可能になります。
そうでなくとも、最後まで遊べる状態にしておくと、気持ち的に安心できるでしょう。
細部までこだわりすぎない
これは考え方次第ですが、特に最初の作品では細部までこだわりすぎないことをおすすめします。
もちろん、細部までこだわりつつ、クオリティの高いゲームをリリースできるという方はいいのでしょうが(実際にそういったかたもいるでしょう)、細部にこだわりすぎることで制作が進まず、頓挫してしまうといった経過になるのは避けたいところ。
管理人も経験があるのですが、最初のころに制作した成果物など、数カ月経つと粗が見えてしまうもの。調整したいという思いに駆られることもありますが、それを始めてしまうと作業量が膨大になりすぎてしまいます。
特に経験が浅いうちは、まずはゲームの完成とリリースを目的に頑張るのがおすすめです。
大人数でのゲーム制作は難易度が高くなる
ゲーム制作をはじめるにあたり、メンバーを募集してわいわい楽しくやっていきたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、あまり大人数で始めてしまうのはおすすめできません。
というのも、例えば、あるメンバーの方に任せていた仕事が滞ってしまうと、ゲーム制作全体が滞ってしまうようなケースもあり、人数が増えるほどこのリスクが大きくなってしまうからです。
管理人としては、多くとも4~5名ほどで、基本は自分がメインで進め、万が一メンバーの方が音信不通になってしまった場合でも、自分一人でも完成させられるような仕組みにしておくことをおすすめします。
まとめ
同人ゲームの作り方についてお伝えしました。
特に初めてゲーム制作に取り組むという方は、計画に時間をかけるより、とにかく手を動かしてまずは作ってみることをおすすめします。
また、本サイトではモンスターや立ち絵、効果音など各種素材のご紹介もしておりますので、これらを活用されると、効率的にゲーム制作を進めやすくなるはずです。
ぜひ参考になさってください。